2005年07月

上海旅遊紀行#4 車までコピー

前回、中国はピーコ天国と書きました。パソコンソフト、ゲームソフト、映画、音楽、ブランド物…ピーコされるものと言えばだいたいこのあたりでしょうか。中国のピーコ魂はこんなもんじゃありません。もっと大きなもの、車までピーコしてしまいます。
中国の経済発展に伴って、中国のピーコ商品は国際的な問題になりつつあります。一番凶悪なのはブランド物とパソコンソフトと言われていますが(原価が高いため)、問題が車となるとそれすら全て吹っ飛んでしまいます。
ベンツやBMWは当然として日本車など国際的に人気の高い車はほぼ確実にピーコされています。確かにこれまでもベンツSクラスに似たシーマやアストロによく似たbBなど、何となく似てるなぁというレベルなら世界中に限りなくあります。ですがここ中国のピーコ車はこの比ではありません。社名ロゴまで似ている例や、車のデザインがそのまんま、車名がそっくり、という例など枚挙にいとまがありません。
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日本で最も社会の役に立っていると言われるトヨタのハイエース。日本でおなじみの車ですね。中国に降り立った時にも真っ先に目に入ったので「あぁ、ハイエースはここ中国でも売れてるんやな」と思ったんですが、車の後方でなく前方を見るとどうも日本のハイエースと違うみたいです。車名を見ると「JINBEI(金杯)」。公称の説明によるとトヨタハイエースの中国モデルだとか。たぶん嘘です。ならば世界的なブランドであるトヨタのロゴを付けたほうが商品価値が高いわけですし、現実に少数ではありますがトヨタハイエースとロゴの入った「本物」も見かけました。このJINBEI、数は圧倒的にハイエースより多いですからピーコしてパチもんの車を作って、そっちの方が安いために売れたんでしょうね。
他にもトヨタアルファードそっくりのデザインのミニバン「ALPHA」、トヨタハイラックスサーフそっくりの「SAFE」、三菱デリカスペースギアそのまんまのデザインの車に「MPV(マツダのミニバン)」とロゴが入った車も多数見かけました。スペースギアなのかMPVなのか?とよく見ると車の前方には「SUBARU」のカッティングが貼ってあるではありませんか。もう訳が分かりません。
とにかく街中を走る車は大半がピーコと言っても過言ではないでしょう。中国にはフォルクスワーゲンが早くから進出しているのでワーゲンだけは本物が走ってるようですが、他のドイツ車や日本車はよく見るとパチもん、ということが多いです。
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そんな中国の自動車事情を象徴するようなこの看板をご覧あれ!街のビルについていた広告塔ですが、中国の大手自動車メーカーのロゴが入っています。よく見ると…ん?ベンツ?アウディ?BMW??ここまでやれるのは世界中を見ても中国しかないでしょう。

大パニック!

今日は為替市場にとって歴史的な一日となりました。ロンドンの再度の爆発(ポンド売り)、そして人民元の切り上げ(円買い)。ロンドンの爆発はそれしか無ければ大いに市場のテーマになったでしょうが、人民元の切り上げという大ニュースの前では完全にくすんでしまいました。
なぜ人民元が切り上げされると大パニックなのか?なぜ日本円が買われるのか?そんな素朴な疑問が生まれると思います。理由を解説します。
経済成長著しい中国の通貨である人民元はこれまでドルペッグ制と言って為替相場が事実上固定されていました。事実上、というのは本来自由に売り買いされる外国為替市場において、中国政府が戦略的に市場を管理して上下3%までしか相場が変動しないように操作しているからです。そんなことが可能なのかという疑問も生まれるでしょうが、市場心理として3%以上の相場変動には操作が入る、と分かっていれば市場参加者は3%以上の値動きを追うことはしませんし、それ以前に人民元相場で儲けようという心理が働かなくなります。これで事実上の固定相場が完成します。
なぜ人民元相場を固定する必要があるのか?中国の経済はまだ規模も小さくシステムも未熟で世界的なマネーゲームに翻弄されるとひとたまりもないからです。10年ほど前に韓国とタイで通貨危機があったのを覚えていますか?流通量の少ないマイナー通貨である韓国ウォンやタイバーツに欧米ヘッジファンドが目を付け大規模な売り攻撃を浴びせ、通貨の価値が暴落、国家的な経済危機に発展した事件です。中国がこの二の舞を踏んでしまうとせっかく成長し続けている経済が沈没してしまう危険があるからです。
今後も事実上の固定相場は続きますが、通貨バスケット方式として2.1%の上昇を容認する、と今夜発表したのです。人民元は不当に安すぎる、と欧米や日本からの圧力が常に掛かっていますから更に2.1%の相場変動を容認するということはそのまま2.1%の上昇を意味します。これが今夜起こった人民元の切り上げです。
人民元が切り上げられると何が起こるか?中国の輸出企業にとっては国際競争力が減退します。同じ物を同じ価格で売るにしても人民元が2.1%上昇すれば外国企業の買い値がそのまま2.1%上がるわけですから。かつて1ドル=360円で商売をしていた日本の輸出企業が現在の100円ちょっとの相場に至るまで競争力を維持するのにどれだけの努力をしたか、想像するに難くありません。
逆に中国の輸入企業は有利になります。中国の通貨価値が上がるということで、中国国内の資産も外国に対する相対的価値が上がります。中国国内に最も投資をしている国はどこか?言うまでもなく日本です。日本企業が中国国内に持っている資産の価値も人民元の上昇によって上がるわけです。中国に資産を持つ日本企業の含み益が増える→関連企業の株価上昇→株の買いを入れるために日本円を用意する必要がある→日本円が買われる、という図式です。
そんな風が吹いたら桶屋が儲かる的理論を別にしても、日本円は世界的にはアジアの代表通貨として認識されています。そのため日本のファンダメンタルズに関係の無い事象でも日本円が上下します。今回の人民元切り上げはもちろん、北朝鮮のミサイル実験などでも影響を受けます。
人民元ショック、とも言える今夜の円急騰(=ドル、ユーロの対円相場暴落)はこれまで何度も要人発言で為替相場を揺さぶってきた中国の実力が如何なく発揮された証拠と言えるでしょう。
逆に言えば、これはパニック的な円買いです。日本の経済指標に何か好感の持てるものが出たわけでもなく700兆円の巨額赤字を垂れ流している借金王の通貨であることに変わりはありません。すぐに相場は巻き戻されますので今夜中に外貨を買うことの出来る人は迷わず買えば数日以内に確実に利益が出ます。
rates.gif左は私がいつも利用しているリアルタイムレートの画面です。青い下線を引いているところに注目です。ドルもユーロも対円で2円以上値を下げています。つまり円高です。ポンドはロンドンの爆発もあり、人民元ショックの影響も受けての2円暴落です。私は為替ウォッチングを始めて10年近くなりますがこういう値動きを見るのは極めて珍しいです。ポンドはそもそも値動きが大きい通貨ですが、メジャー通貨であるドルとユーロがこれだけ動くというのはよほどのことでないとあり得ません。それだけの大事件が今夜起きた、と認識していただけましたでしょうか。

尼崎市の市道にはみ出たマンションの撤去に着手

20050721k0000e040041000p_size5.jpg兵庫県尼崎市潮江1の市道(都市計画道路予定地)にはみ出したマンションについて、県は21日、所有者が明け渡しを4年間無視したとして、土地収用法に基づき、行政代執行による撤去に乗り出した。県によると、マンションが行政代執行の対象となるのは全国的にも珍しいという。マンションは鉄筋4階建て延べ約230平方メートルのワンルーム(8戸)。幅約14メートルの道路に対し、約10メートルにわたり幅約8メートルはみ出している。尼崎市内の建設業者(倒産)が90年6月に建設し、同年8月、大阪市城東区の女性(69)に売却した。市は92年、JR尼崎駅北地区の再開発事業に伴う都市計画道路建設の事業認可を受け、明け渡しを求めたが、女性は「市は事前に、道路ができることを分かっていたのに、建築確認を出したのはおかしい」などと反論。市の申請で県収用委員会は00年、約1億3000万円で明け渡すよう裁決を出し、01年2月を期限としていた。マンション住民は18日までに転居。県や市はこの日、市道を約300メートルにわたり、通行止めにしたうえ、午前9時ごろ、職員約60人がマンション周辺に集まり、代執行宣言を読み上げて撤去を始めた。大きな混乱はなかった。今後、内装をはがし、月末には解体を開始する予定。

これは極めて興味深いニュースです。違法状態のまま放置されている不動産は日本中に山ほどあります。法律が変わった結果違法状態になったものは仕方ないとして、道路の不法占拠や建蔽率が違反してるものなど、確信犯だけでも数多くあります。このケースではそういう不動産を今後はビシビシ取り壊すぞ、という当局のメッセージとも取れます。横浜の裁判でマンションの4階より上の部分を撤去せよ、という判決が出たことがありますが、このケースを踏襲するなら4階より上を強制的に撤去する、ということになるんでしょうか。
それにしてもこの写真を見る限り、ようこんな状態を長年放置してたなぁと思わせるはみ出しっぷりです。ここまで開き直ると当局も我慢ならんかったんでしょう。大阪ミナミの某所に公道を不法占拠して駐車場にしているという面白スポットがありますが、それなんかも強制執行の可能性大ですね。要注目です。

上海旅遊紀行#3 コピー天国

今回の旅のもう一つのお目当ては、そう、ピーコ(コピーの隠語)商品です。中国人はとにかくピーコが大の得意。世界中で売られているピーコ商品の大多数は中国で生産されています。ブランド物の一部は韓国製というのもありますが、数で比べると圧倒的に中国ということになります。そのピーコの本場に行くわけですから、きっと素晴しいピーコ地帯があるはずや!と意気揚々と上海入りしました。最初は勝手が分からず、南京路や人民広場などの中心部を歩いてみるも、それらしいものに出くわしません。ピーコは当然中国でも違法なのでそういう店は集まってるはずです。香港も台湾もそうですから。豫園は観光地なのでその周りにある土産物店には結構ありました。ブランド物のパチもんがメインです。ここではフランクミューラーの時計やスカーフなどをGET。黄河路という飲食店が多い通りに食事に行った時にも変な売り子に声を掛けられました。ロレックスのパチもんを差し出して100元だと言ってきます。値引きに応じるなら買ってもいいかなと思って高いという意味の「太貴了」を連発してるとどんどん安くなり、遂にはロレックスのパチ時計2本+グッチのパチ時計1本+モンブランのパチペン3本合計で100元になりました。やったら出来るやんけ、と交渉成立で買いました。なかなかいい買い物です。
上海の実力はこんなもんちゃうやろ色々と情報収集した結果…淮海中路というのが地元の人々に親しまれてるショッピングゾーンということが分かりました。そこに「襄陽服飾礼品市場」という格安の市場があるそうで、長年ピーコ商品を追っ掛けてる私としては「格安」という含みのある表現がピンと来ました。何とかタクシーに行き先を伝えてGo!
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淮海中路でタクシーから降りるや否や、ピーコ商品の売り子が何人も近寄ってくるではありませんか。これは否応にも期待が膨らみます。かなりしつこい売り子を「不要、不要」と言いながらスパルタンXのようになぎ倒してようやく襄陽服飾礼品市場に到着。入口のゲートをくぐると、いきなり目に飛び込んできたのはピーコ品の山!山!!山!!!というよりピーコ商品しかありません
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そんな店が延々と果てしなく眼前に広がります。南米まで冒険してエル・ド・ラドを発見したスペイン人の気分を味わいつつそこから先は買いまくり!但し最初に値段を聞くをだいたい何でも300元程度の値段を提示してきます。これでも日本のことを思えば充分安いんですが、ここは中国です。そんなに高いものを地元の人が買うはずがありません。高いだのまけろだのと押し問答をすると何でもだいたい55元~80元くらいになりました。NORTH FACEの馬鹿デカいスキーバッグはさすがに90元でしたが、RayBanのサングラス、PUMAの子供スニーカー、スターウォーズ・エピソード3のDVD(もうあるとは!)、ハードロックカフェ上海のTシャツ・・・これら全部55元になりました。なぜ55元かと言うと、何でもまず50元にしろと交渉をスタートして、最終的に5元だけ譲歩した結果です。55元は日本円でだいたい750円くらい。なかなかお値打ちです。
私のようにピーコ商品を愛する人には絶対おすすめのマストスポットです。上海を訪れる際には是非。淮海中路と陸西南路が交差するところのすぐ近くです。陸西南路には地下鉄1号線の駅もあり、交通便も抜群です♪
ちなみに、ここで購入したスターウォーズのDVD、まだ劇場公開中なのでおそらく映画館で盗み撮りしたものだろうとナメてましたが、超高画質で音響も5.1chでした。すげ~ 但し、日本語の字幕はあるのかとさんざん念を押しましたが字幕は北京語、広東語となぜかスペイン語とアフリカーンス語という聞いたこともない言語でした。再生した瞬間爆笑しました。サイコーです。

上海旅遊紀行#2 金茂大厦

私は高層ビルが好きです。大阪で言えば南港WTCや梅田スカイビル、そのほか色々ありますね。理由は長くなるので書きませんが、今回の上海行きでも高層ビルを見るのが一つの目的でした。世界の高層ビルランキングでは1位が台北の「台北101」、2位がクアラルンプールの「ペトロナスツインタワー」でここ上海には世界第3位の高層ビル「金茂大厦(ジンマオタワー)」があります。よく上海の写真で球体のようなものが特徴のテレビ塔が紹介されますが、その隣にある超高層ビルです。地上88階建てで下半分がオフィス、上半分はグランドハイアットのホテルになっています。最上階にはお約束の展望台があり、高層ビルマニアの私は迷わず上りました。入場料は50人民元。高いのか安いのかピンときません。
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展望台に上るエレベーターはこれまた外国の高層ビルらしくアホみたいに速いです。中国人はせっかちですから、国民性もあるのかも知れません。上海市内から浦東空港にはリニアモーターカーがありますが、これも市内から7分で着くそうです。大阪で言えば市内から関空まで7分、というイメージです。この速さはアホアホで最高です。
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展望台からの景色はもう最高でした。天気が良かったこともあって新たに開発されている浦東地区から上海の市街が一望でき、上海という街のとてつもないデカさを満喫できます。例のテレビ塔も隣にありますから真正面に見え、中国のイケイケぶりを象徴しています。この風景は上海で見た一番美しいものだったと言えるでしょう。
先ほど上半分はホテル、と書きました。何とこのホテルはフロントロビーから最上階の展望台までが吹き抜けになっており、展望台の内側からその吹き抜けを見下ろすことが出来ます。
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その光景たるやまさにスターウォーズ!ダースベーダーに放り投げられた皇帝がアアァァァァァァァと落ちて行きそうです。こんなアホみたいな吹き抜けも見たことがありませんでしたから、なかなか壮観でした。
展望台は上海人だけでなく、欧米人や中国全土からの観光客でごった返していました。なぜか日本人の姿は一人も見ることがありませんでした。日本人には不人気なんでしょうか。
ビルを出た後デジカメでビルの全景を撮影しようとしてみたところ、あまりにもビルの背が高すぎて1枚の写真におさまらなかったのが印象的でした。
なお、この金茂大厦の近くに今度は世界最高峰のビルが建つそうで、今工事中だそうです。ちなみにそのビルの施工主は日本の森ビル。そのビルが建ったら迷わずまた上ってみたいですね。
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