最近は身内のゴタゴタのせいでなかなか更新できていません。いつも読んで頂いている方には申し訳なく思っています。為替相場は相変わらず同意薄で面白味に欠ける展開をしていますので更新が遅くなる理由の一つはそのためでもあります。
昨日あのライブドアに強制捜査が入りました。ライブドアのM&A戦略は何かと批判が多く社長であるホリエモンの言動もあわせて面白く思っていない人は数多く居てます。特に既得権益に守られた業界や人々に対しての舌鋒が鋭く、マスコミにも頻繁に露出していたのは周知の通りです。証取法違反?嫌疑は何でも良かったんです。ホリエモンを潰すことが出来れば。
日本は既得権大国です。高度経済成長していた時代はそれでも良かったんです。総中流と呼ばれる人はそれなりに豊かになれましたし、チャンスもたくさんありました。それがゼロ成長時代になっても既得権だけは必死に守り続けられています。経済成長しないということは新しく産業を興して成功するチャンスが少ないわけです。日本経済全体のパイが大きくならない以上、金持ちになるには誰かの金を減らすしかないということになります。そこで既得権益を持ってる人々は必死でそれを守ろうとするわけです。小泉改革というのはその既得権と密接に結びついた自民党の勢力を潰してしまおうという趣旨で始まりましたから抵抗勢力の激しい抵抗にあった次第です。改革が進むにつれて新興勢力が台頭するチャンスが増えました。その結果がITベンチャーの隆盛や株原理主義とも言える昨今の過熱するマネーゲームとなったわけで、それが行き過ぎたから強制捜査、ということで国全体がマッチポンプと化しました。
早い話、こうした新しい金儲けに参加できない若しくは参加して敗れた旧勢力にしてみたら悔しいんですね。あんな若造がやりたい放題やって面白くないんですね。だから国家権力を使って潰してしまえというわけです。私はよく言うことや意見がホリエモンみたいとよく言われます。ホリエモンの理論は決して間違っているとは思えませんし、今の時代に用意されたシステムを利用してそれを実現する資金力と突破力があったために成功できた人というだけのことです。ホリエモンを悪、とする人々は日々巨額の資金で市場を操作している欧米のヘッジファンドやリップサービスで株価操作している村上ファンド、先日のみずほ証券誤発注に乗じて利益を上げた証券各社の企業モラルについてはどう考えているんでしょう?ライブドアは球団買収の際にも企業姿勢についてとやかく言われたことがあります。どれを取っても新しい金儲けに参加できないゾンビどもの負け惜しみにしか聞こえません。ソフトバンクが携帯電話事業に参入する際にも同じような意見がありました。いい加減にして欲しいもんです。やる気に満ちた新しい実業家を正当に評価できない国の経済に未来はありませんよ。
さて持論を開帳し終えたところで、外為市場の話です。ライブドアのニュースは円ブル筋には相当嫌気されたようで、円はかなり売られています。ドル円は115円を突破し、トレンド転換も噂されるまでになりました。日本株も大幅な売りからのスタートで値を下げていました。ですがその後調整が入り円が買い戻され、現在はドル円114円アッパーでの推移です。昨日はNYが休場でしたので本格的な円売りに発展せずじまいになってしまった辺りも少々面白味に欠けました。一企業の事件が外為市場に影響を与えることはありますがそれがライブドアとは。それほど現在の過熱する日本株を象徴する企業だと言うことなんでしょうね。