経済成長著しい中国ですが、実は共産党が一党独裁を続けている共産主義国家です。共産主義とは資本主義の対極で、全ての財産は国家のもので国民はその元で全員が平等な生活をする…というものです。ところが現在の中国が事実上資本主義化しているのは言うまでもありません。ですが資本主義の根幹である物の所有権は相変わらず国家のままで、国の方針によって簡単に私有財産がなくなってしまったりします。つい最近までの中国はそうでした。
ところが物権法という法律が誕生し、個人の財産権がある程度保証されるようになりました。日本では当たり前のことですが、自分のものとして持っているものを人に何の理由もなく取られてしまうことがないから、安心して頑張ってお金儲けしようという気になるわけです。これは資本主義の大原則です。
そういった個人の資産として一番ドラマになるのが不動産です。不動産はその名の通り動かない資産ですから、どこかに隠してしまったりすることも出来ません。
中国では不動産も全て国家のものです。ですから国の方針で開発計画が持ち上がると、そこに立っている建物は問答無用で容赦なく取り壊しです。それを阻止する方法はありません。これだと、自分の住んでいる家がいつ何時取り上げられてしまうか分かりません。これでは経済成長の邪魔になる、ということで出来たのが物権法です。
さて、その物権法が誕生してからというもの、各地で再開発などで土地の立退きなどを巡ってトラブルが起きています。これまでなら国家の方針なら仕方無いということで泣き寝入りをしていたことが、泣き寝入りしなくても良くなったのです。
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この写真はそうした中国の今を象徴する一枚です。重慶市で住宅地の再開発が進んでいるそうですが、そこで立退きを拒否した家族が居座ったため、その周りの立退きに応じた土地だけを先に造成してしまったのです。早い話嫌がらせですが、それをする中国もスゴイしここまでされても抵抗している家族もスゴイ。まさにリアル版棒倒しです。
なお、この家族はつい最近立退きに関する和解に応じ、近々この光景も見られなくなるそうです。