為替が見えると世界が見える

円安の要因はアベノミクスではない?

このFXブログで指摘するまでもなく、ここ最近の急激な円安は安倍内閣が主導している経済政策、アベノミクスが要因であるというのは半ば常識になっています。

私自身もそれを疑っていない時期もあったのですが、どうもそれだけではないようだというのが、ここ最近の動きで見て取れるようになってきました。

その根拠は、アメリカの景気回復です。

どうもアベノミクスよりも、こちらのほうがFXの相場にも強い影響を与えている様子なのです。

それでは、今回は日本とアメリカの株価チャートを見てみましょう。
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こちらは「Nikkei225」と呼ばれる指標で、日本では日経平均株価と呼ばれているものです。

では、次はダウ工業株平均。
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この両者の違い、分かりますか?

最も大きな違いは、日経平均で丸印を付けた部分。

アメリカの株が順調に値上がりしているのに対して、日本の株はかなり出遅れていることが見て取れます。

2か月くらいは時間差がありますね。

これは、アベノミクスだけでは材料不足でアメリカの株高…つまり景気回復が大きく関わっていることを示しています。

株価とFX相場(特にドル円)に相関関係があることは常識ですが、4月に一度株がガクンと下がっているものの、ドル円相場に急激な円高という動きはありませんでした。

本来なら株安に反応してドル円も数円単位で動くことがあっても良さそうなものですがこれと同じ時に米国株は順調だったことが、ドル買いを下支えしたのでしょう。

結果として、ドル円は安定した円安基調を守り続けました。

今回の結論は、アベノミクスだけを材料視してFXトレードをすると最大で2ヶ月ほど出遅れる可能性があるというお話でした。

FXとアベノミクス

第二次安倍内閣になって、日本経済は怒涛のV字回復をしています。

その原動力となっているのが、アベノミクスと呼ばれる安倍内閣の経済政策です。

すでにアベノミクスによって本格的な円安が進んでいるという指摘がありますが、FXトレーダーとのかかわりについて考えてみたいと思います。

なぜアベノミクスで円安が進行しているのかというと、そこには安倍総理の意向によって就任をした新しい日銀総裁である黒田氏の政策があります。

この黒田氏は積極財政論者なので、要するにどんどん国は紙幣を発行して、そのお金で色々なものを買い支えたり、必要なところに流したりしようという考えを持っています。

その流れで打ち出されたのが、「2%の物価上昇率を目標とする」というインフレターゲット政策です

この政策が発動されると、日本円はどんどん市場に流れるので価値が下がります。

それは外貨に対しても同じです。

米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド…これらの通貨と日本円の通貨ペアにおいて、一斉に日本円売りが始まりました。
 
76円という異常な円高水準にあったドル円も、アベノミクス効果で100円をうかがう水準にまで円安が進行しました。

このトレンドに乗らない手はありません。

特に100円を突破してからのドル円は120円が視野に入っていると言われており、そこまではイケイケの円売りが続くでしょう。
 
当面のドル円は、2円レベルの押し目買いがセオリーです。

外国為替知識:通貨ペア

外国為替市場はお金でお金を買うという市場です。日本円でUSドルを買う場合は円とドルの通貨ペア取引ということになります。ドルは言わずと知れた世界の基軸通貨ですからドルを自国通貨としていない国同士の貿易にもドルは使用されます。三大メジャー通貨というのはドル、ユーロ、円ですからこれらの国々では自国通貨を使うことが多いですが、それ以外の国同士となると大半がドルを使用しています。そのため世界中の通貨とドルを取引する通貨ペアが多く取引されることになります。これをストレートペアと言います。ドル円、ユーロドルなどはストレートペアです。他にもオージードルやポンドドル、ドルスイスなどたくさんあります。基本的に通貨ペアを表記する際には後に来る通貨で前に来る通貨を買う、という取引になりますのでドル円の場合は円でドルを買うということになります。逆にドル円の売りという場合はドルを売って円を買うという取引です。
ストレートペアに対してクロスペアというのがあります。ユーロ円、ポンド円、オージー円、ユーロポンド、ポンドスイス…要するにドルが関係しない通貨ペアのことです。ユーロ円の場合はもうお分かりかと思いますが円を売ってユーロを買うことになります。ですが実はこの場合、外為市場ではまず円を売ってドルを買い、そのドルでユーロを買うというオペレーションを行っています。コンピューターが瞬時に行ってるので全く意識することはありませんが。その為、関係する通貨ペアの水準は自ずとその取引が正常に行えるような値動きになります。そうでないと取引の途中でロスが出ますからね。
例えば2006年3月9日の12:30現在でのユーロ円の取引を見てみましょう。
ドル円:117.67
ユーロドル:1.1928
円でユーロを買うとなるとドルを買ってそのドルでユーロを買うことになるので、数式はこうなります。
ドル円 × ユーロドル = ユーロ円
117.67 × 1.1928 = 140.368543
ではその時間のユーロ円相場を見てみましょう。
ユーロ円:140.39
だいたい同じ数値になってますね。相場が正常に機能している時は自ずと価格が調整されて適切な水準になります。まさにアダムスミスのインヴィジブルハンドです。逆に言うと相場の大きな変動があってこの水準からかけ離れてしまっている時は必ずこの水準に戻るので取引チャンスとも言えます。
日々の書き込みで「クロス円」と呼んでいるのはもうお分かりかと思いますが、ドル円以外の通貨と円とのペアを指します。基本的にはそれぞれの国の事情よりも円の事情によって一斉に上げたり下げたりするのが特徴です。ドル円とクロス円はその辺りでもお互いに影響を与える関係にあり、ドル円上昇→円売り→クロス円も上昇という形やその逆はよく見受けられます。通貨ペアと呼ぶ以上、それぞれの国の事情が一番関係しますが、それ以外にもストレートペアでどうなのか、とまで総合的に相場分析をする必要があるわけです。

ライブドアショック

最近は身内のゴタゴタのせいでなかなか更新できていません。いつも読んで頂いている方には申し訳なく思っています。為替相場は相変わらず同意薄で面白味に欠ける展開をしていますので更新が遅くなる理由の一つはそのためでもあります。
昨日あのライブドアに強制捜査が入りました。ライブドアのM&A戦略は何かと批判が多く社長であるホリエモンの言動もあわせて面白く思っていない人は数多く居てます。特に既得権益に守られた業界や人々に対しての舌鋒が鋭く、マスコミにも頻繁に露出していたのは周知の通りです。証取法違反?嫌疑は何でも良かったんです。ホリエモンを潰すことが出来れば。
日本は既得権大国です。高度経済成長していた時代はそれでも良かったんです。総中流と呼ばれる人はそれなりに豊かになれましたし、チャンスもたくさんありました。それがゼロ成長時代になっても既得権だけは必死に守り続けられています。経済成長しないということは新しく産業を興して成功するチャンスが少ないわけです。日本経済全体のパイが大きくならない以上、金持ちになるには誰かの金を減らすしかないということになります。そこで既得権益を持ってる人々は必死でそれを守ろうとするわけです。小泉改革というのはその既得権と密接に結びついた自民党の勢力を潰してしまおうという趣旨で始まりましたから抵抗勢力の激しい抵抗にあった次第です。改革が進むにつれて新興勢力が台頭するチャンスが増えました。その結果がITベンチャーの隆盛や株原理主義とも言える昨今の過熱するマネーゲームとなったわけで、それが行き過ぎたから強制捜査、ということで国全体がマッチポンプと化しました。
早い話、こうした新しい金儲けに参加できない若しくは参加して敗れた旧勢力にしてみたら悔しいんですね。あんな若造がやりたい放題やって面白くないんですね。だから国家権力を使って潰してしまえというわけです。私はよく言うことや意見がホリエモンみたいとよく言われます。ホリエモンの理論は決して間違っているとは思えませんし、今の時代に用意されたシステムを利用してそれを実現する資金力と突破力があったために成功できた人というだけのことです。ホリエモンを悪、とする人々は日々巨額の資金で市場を操作している欧米のヘッジファンドやリップサービスで株価操作している村上ファンド、先日のみずほ証券誤発注に乗じて利益を上げた証券各社の企業モラルについてはどう考えているんでしょう?ライブドアは球団買収の際にも企業姿勢についてとやかく言われたことがあります。どれを取っても新しい金儲けに参加できないゾンビどもの負け惜しみにしか聞こえません。ソフトバンクが携帯電話事業に参入する際にも同じような意見がありました。いい加減にして欲しいもんです。やる気に満ちた新しい実業家を正当に評価できない国の経済に未来はありませんよ。
さて持論を開帳し終えたところで、外為市場の話です。ライブドアのニュースは円ブル筋には相当嫌気されたようで、円はかなり売られています。ドル円は115円を突破し、トレンド転換も噂されるまでになりました。日本株も大幅な売りからのスタートで値を下げていました。ですがその後調整が入り円が買い戻され、現在はドル円114円アッパーでの推移です。昨日はNYが休場でしたので本格的な円売りに発展せずじまいになってしまった辺りも少々面白味に欠けました。一企業の事件が外為市場に影響を与えることはありますがそれがライブドアとは。それほど現在の過熱する日本株を象徴する企業だと言うことなんでしょうね。

外国為替用語:通貨の愛称

よく私が外国の通貨について書く時に「オージー」「キーウィ」と書いたりすることがあります。これって何?という話を頂いたことがありますので外国為替市場でよく使われる通貨の愛称をご紹介します。
世界中に「何とかドル」と名のついた通貨が実にたくさんあります。単にドルと言ってもどこのドルなのか、という話になるわけです。オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、香港ドル、シンガポールドル、NTドル(ニュー台湾ドル)…どれもこれもドルですし名前が長いのでややこしいです。そこでよく取引される通貨には愛称があります。それと同時に各通貨の特徴なども書いておきます。外国通貨を知る上で欠かせない基礎知識なので興味のある方はぜひ。

<米ドル(USD)>
愛称は特にありません。ドルはドルです。通常ドルと言うと米ドルを指します。米ドルと日本円の取引レートを表す際には「ドル円」と言います。円でドルを買う際のレートのことです。このように、ユーロドルならドルでユーロを買う通貨レートということになりますので法則性を知っておくと便利です。
ドルは世界の基軸通貨の役割を担っており、メジャー通貨の一つです。基軸通貨ということで単にアメリカで通用する通貨というだけでなく国際決済にも広く利用されています。また外国為替市場でも全ての通貨と直接売買出来る唯一の通貨です。ユーロドル、ポンドドル、オージードル…これらの通貨ペアはストレートペアと呼ばれ、直接やり取りされます。その逆にポンド円やオージー円などはクロス通貨と呼ばれ、外見上は取引できますが、実際にはドルをはさんで取引されています。ポンド円の買いなら、まず円でドルを買い、そのドルでポンドを買います。これについてはクロス円の際に改めて解説します。

<ユーロ(EUR)>
EU統合の際に通貨統合が行われて誕生した欧州統一通貨です。但しEU加盟諸国の中でも英国、デンマーク、スウェーデンだけはユーロに参加していません。ユーロの誕生により、EU圏が単一経済圏として認識されるようになり国際競争力をつけるようになりました。また欧州の政情が安定していることや流動性、ドルに次ぐ経済圏の大きさが評価されて常にドルと比較される国際通貨となりました。外国為替市場ではアンチドル通貨と呼ばれ、政治的にアメリカの通貨を持ちたくない国の外貨準備や国際決済でも広く利用されています。また相場的にもアンチドル通貨ということでドルに何かあればユーロに資金がシフトするという受け皿になっています。そのためユーロドル相場はユーロ圏のファンダメンタルよりもアメリカの事情で動くことが非常に多いです。世界三大メジャー通貨はドル、ユーロ、円ですからドルとユーロが売られた際には必然的に日本円が買われます。

<英国ポンド(GBP)愛称:ポンド、スターリング>
EU加盟国ですがユーロに参加していない英国の通貨です。英国単独での経済力や通貨価値を考えるとそれもうなづけるように思います。それに加えて日本と同じく島国ですから、島国根性というのもあるんでしょう。愛称はポンド若しくはスターリングです。正式にはスターリングポンドと言うそうで、「正真正銘」「純銀」という意味があるそうです。スターリングは長いので私はポンドと呼んでいます。現在英国は好景気で金利が高いので買いから入ると20万円の保証金で250円くらいのスワップが毎日取れます。但し値動きが激しくスワップ狙いというよりはデイトレード向きと言われています。ポンド円では1円~2円の動きも珍しくありません。

<オーストラリアドル(AUD)愛称:オージー>
現在空前の好景気が続くオーストラリアの通貨です。オーストラリア人やオーストラリアのモノのことをオージーと言いますので、通貨も愛称でオージーと呼ばれています。オーストラリアは世界有数の資源国です。資源国の通貨はコモディティ通貨と呼ばれ、オージーもコモディティ通貨です。資源を産出するということは世界の商品市場が高騰するとオーストラリアは好景気になります。昨今の原油高や金相場、鉄鋼相場の高騰がオーストラリアに潤沢な資金をもたらし、それがバブルとなって景気が上向き、高金利となっています。ニュージーランドドルと並んで1ドルあたりの相場が安いのに加えて高金利なので外貨預金や投資信託でもオセアニア通貨は非常に人気です。去年のクロス円通貨高騰の後に来た暴落でもオセアニア通貨だけはそれほど下げませんでした。これはゼロ金利の円からオセアニア通貨に対する投資が旺盛なことを裏付けています。

<ニュージーランドドル(NZD)愛称:キーウィ、NZ>
オーストラリアとは政治的にも経済的にも緊密な関係にあるニュージーランドの通貨です。両国の緊密な関係は外国為替市場も認めるところで、オージーとほぼ同じ値動きをします。直接的な影響が考えられない時でもオージーが上がればキーウィも上がります。愛称はキーウィ。同国の国鳥にもなっているキーウィバードと名産品であるキーウィフルーツが語源です。通貨ペア表示の際にはNZを表記されることが多いです。円とのペアではNZ円と表記されます。現在オーストラリアとともに好景気で高金利が続いています。オーストラリアよりも景気の過熱感が強く、さらに高金利です。現在8万円くらいの保証金で一日のスワップは160円を超えています。

<カナダドル(CAD)愛称:カナダ>
私は取引したことが無いので通貨についてほとんど知りません。愛称はカナダと言います。

<スイスフラン(CHF)愛称:スイス>
世界一安定している国、そして銀行の国スイスの通貨です。その言葉通り値動きも実に少なく、為替リスクを取りたくない預金者にとっては実に便利な通貨となっています。愛称はスイス。
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