上海旅遊紀行

上海旅遊紀行#5 浦東空港

上海の空の玄関口、それが浦東空港です。中国の発音では「プートン空港」と読みます。上海の地図を見ると分かりますが、上海を真っ二つにするように黄浦江という大きな川が流れており、その東側を浦東地区と言います。よく紹介される球体が特徴のテレビ塔やジンマオタワーがある開発地区も浦東地区と言います。浦東空港はさらに東に位置し、上海の新しい開発地区にあります。新しく開発されている地区ということで上海中心部から空港までを7分で結ぶというアホみたいに速いリニアモーターカーがあったり、とてつもなく広いハイウェイがあったり、と目玉商品も盛り沢山です。
上海をはじめ中国はそもそも人口が多いということもあって浦東空港もだだっ広く、ものすごい数の人が行き来しています。上海に商用で来る外国企業のビジネスマン、という感じの旅客もたくさん目に付きました。国際空港ということでどんな国からの便が来ててどんなに国に行く便があるのかな、と発着便の表示画面を見てみると、何と半分以上が日本便です。そして韓国、香港、台湾と行った行き先が続きます。後はほんのわずかだけアメリカやヨーロッパに行く便がある、という感じです。何だかんだ言っても日本と中国の緊密な経済関係を感じずにはいられません。
建物は日本のODAをジャブジャブ使った成果もあってものすごくキレイで立派な空港ですが、やはりここは中国。アジアのノリそのまんまで、行列の順番抜かしは当たり前、置き引きなんかも頻発してるそうでマナーという意味ではまだまだ国際標準とは言えない状況です。
そのお蔭もあってかなかなか面白い体験をさせてもらいました。
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airport1.jpg浦東空港は空港の中に地平線が見えるんちゃうかと思うほど広い敷地にあります。そんな広いスペース全てを網羅するほどの旅客ターミナルがあるわけではないので、飛行機によっては搭乗口というものがなくバスで空港の中を突っ走って飛行機のそばまで行き、そこでタラップから乗るという方式でした。よく外国の要人が空港に降り立つシーンや国に帰るシーンなんかがニュースで流れてますよね。まさにあんな感じです。飛行機に乗る時に振り返って手を振ったら絵になると思います。こういうのは初めての体験なので面白いなぁと思ってバスに乗り込みました。ですが、バスは色んな飛行機のそばをグルグル走り回ってるのですが一向に止まる気配がありません。どうやらバスで実際に走りながら目的の飛行機を探してるようです。このアバウトさ、まったり感は最高です。この次に書きますが、実はこのバスに乗り込む前にちょっと事件があってバスに乗り込む時間が大幅に遅れて飛行機の離陸時間を過ぎてしまっていました。当然バスは急がないと空港に迷惑が掛かるわけですが、その状況で空港をほぼ一周して全ての飛行機を見せてくれるこの余裕。お蔭で飛行機好きの私は日本では見たことのない航空会社の飛行機をたくさん見ることができ、バスの中ではカメラのシャッターを切りっぱなしでした。
さてこんな楽しいバスに乗る前に搭乗口で事件が発生しました。どうやら中国人旅行客のグループがその前に出た便に乗り遅れて飛行機が飛び立ってしまったようです。日本の空港では名指しで飛行機の最終登場案内なんかをしてくれますが、中国の空港ではそんなもんはありません。乗り遅れた者が悪い、で終わりです。そのグループもそれくらい分かってるんでしょうけど、騒いでわめいて何とか対策を講じろと食い下がります。とにかく凄い剣幕でゴネれば何とかなるという発想はハッキリ言って田舎もん丸出しでカッコ悪いだけなんですが、本人たちはそんなことはお構いなし。
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写真をご覧下さい。写真左側のドアを抜けるとバスの乗り場で、そこから飛行機に向かいますのでここが飛行機の搭乗口となります。搭乗券を持っていない人はバスには乗れません。このグループはこの搭乗口を占拠して「通さない」と言い出して道をふさぎました。中の一人はこのドアを強行突破して強引にバスに乗り込んだようで、バスも発車できない状況が20分ほど続きました。
結局私が乗る予定だった大阪便は隣の搭乗口からバスに乗ることになり、例のグループは相変わらず搭乗口の占拠を続けていました。中国の警察は何かと色んな噂を聞きますけど、彼らはどうなったことでしょう。
やっぱり浦東空港はアジアそのものでした。

上海旅遊紀行 車までコピー補足

先日公開した上海旅遊紀行#4車までコピーについてご要望があったので補足します。
最後に掲載した広告塔、どれくらいピーコされてるのか拡大した写真が見たい、とのことですので拡大写真を掲載します。
まずはベンツです。
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これくらいなら「まぁ似てるといえば似てるかな」というレベルですね。ただ、恐ろしいのはこのマークを付けた車の中でベンツCクラスそっくりの車がありますので、確信犯と言わざるを得ません。
続いてアウディです。
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むっ、輪が2つ少ない。輪を横に並べるという発想は明らかにアウディそのものなので、これも立派なピーコです。
次はマツダです。
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あれ?本物のマツダと同じマークなのでこれは正規のマツダ車を取り扱ってるのでは?最初錯覚しました。でもよく見ると外側の形が微妙に違います。ここまでくると笑いにくいピーコです。
さぁ、最後は極め付けです。
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私が中国入りして真っ先に目に付いたのがこのマークです。どこをどう見てもBMWの形、そして色合い。ですが「BYD」です。下の文字は「ビーワイディー汽車」と読めますのでどういう意味があるのか知りませんが「B」で始まるロゴを無理矢理作るためのこじつけでしょう。これは実にシュールです。

この広告塔だけでこの4つのロゴが網羅されているわけですから、上海の街にはいかにピーコが溢れかえっているかお分かり頂けたと思います。
嘘も言い続ければいつか本当になる、ピーコも続ければいつかは本物に…ならないでしょうね。

上海旅遊紀行#4 車までコピー

前回、中国はピーコ天国と書きました。パソコンソフト、ゲームソフト、映画、音楽、ブランド物…ピーコされるものと言えばだいたいこのあたりでしょうか。中国のピーコ魂はこんなもんじゃありません。もっと大きなもの、車までピーコしてしまいます。
中国の経済発展に伴って、中国のピーコ商品は国際的な問題になりつつあります。一番凶悪なのはブランド物とパソコンソフトと言われていますが(原価が高いため)、問題が車となるとそれすら全て吹っ飛んでしまいます。
ベンツやBMWは当然として日本車など国際的に人気の高い車はほぼ確実にピーコされています。確かにこれまでもベンツSクラスに似たシーマやアストロによく似たbBなど、何となく似てるなぁというレベルなら世界中に限りなくあります。ですがここ中国のピーコ車はこの比ではありません。社名ロゴまで似ている例や、車のデザインがそのまんま、車名がそっくり、という例など枚挙にいとまがありません。
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日本で最も社会の役に立っていると言われるトヨタのハイエース。日本でおなじみの車ですね。中国に降り立った時にも真っ先に目に入ったので「あぁ、ハイエースはここ中国でも売れてるんやな」と思ったんですが、車の後方でなく前方を見るとどうも日本のハイエースと違うみたいです。車名を見ると「JINBEI(金杯)」。公称の説明によるとトヨタハイエースの中国モデルだとか。たぶん嘘です。ならば世界的なブランドであるトヨタのロゴを付けたほうが商品価値が高いわけですし、現実に少数ではありますがトヨタハイエースとロゴの入った「本物」も見かけました。このJINBEI、数は圧倒的にハイエースより多いですからピーコしてパチもんの車を作って、そっちの方が安いために売れたんでしょうね。
他にもトヨタアルファードそっくりのデザインのミニバン「ALPHA」、トヨタハイラックスサーフそっくりの「SAFE」、三菱デリカスペースギアそのまんまのデザインの車に「MPV(マツダのミニバン)」とロゴが入った車も多数見かけました。スペースギアなのかMPVなのか?とよく見ると車の前方には「SUBARU」のカッティングが貼ってあるではありませんか。もう訳が分かりません。
とにかく街中を走る車は大半がピーコと言っても過言ではないでしょう。中国にはフォルクスワーゲンが早くから進出しているのでワーゲンだけは本物が走ってるようですが、他のドイツ車や日本車はよく見るとパチもん、ということが多いです。
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そんな中国の自動車事情を象徴するようなこの看板をご覧あれ!街のビルについていた広告塔ですが、中国の大手自動車メーカーのロゴが入っています。よく見ると…ん?ベンツ?アウディ?BMW??ここまでやれるのは世界中を見ても中国しかないでしょう。

上海旅遊紀行#3 コピー天国

今回の旅のもう一つのお目当ては、そう、ピーコ(コピーの隠語)商品です。中国人はとにかくピーコが大の得意。世界中で売られているピーコ商品の大多数は中国で生産されています。ブランド物の一部は韓国製というのもありますが、数で比べると圧倒的に中国ということになります。そのピーコの本場に行くわけですから、きっと素晴しいピーコ地帯があるはずや!と意気揚々と上海入りしました。最初は勝手が分からず、南京路や人民広場などの中心部を歩いてみるも、それらしいものに出くわしません。ピーコは当然中国でも違法なのでそういう店は集まってるはずです。香港も台湾もそうですから。豫園は観光地なのでその周りにある土産物店には結構ありました。ブランド物のパチもんがメインです。ここではフランクミューラーの時計やスカーフなどをGET。黄河路という飲食店が多い通りに食事に行った時にも変な売り子に声を掛けられました。ロレックスのパチもんを差し出して100元だと言ってきます。値引きに応じるなら買ってもいいかなと思って高いという意味の「太貴了」を連発してるとどんどん安くなり、遂にはロレックスのパチ時計2本+グッチのパチ時計1本+モンブランのパチペン3本合計で100元になりました。やったら出来るやんけ、と交渉成立で買いました。なかなかいい買い物です。
上海の実力はこんなもんちゃうやろ色々と情報収集した結果…淮海中路というのが地元の人々に親しまれてるショッピングゾーンということが分かりました。そこに「襄陽服飾礼品市場」という格安の市場があるそうで、長年ピーコ商品を追っ掛けてる私としては「格安」という含みのある表現がピンと来ました。何とかタクシーに行き先を伝えてGo!
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淮海中路でタクシーから降りるや否や、ピーコ商品の売り子が何人も近寄ってくるではありませんか。これは否応にも期待が膨らみます。かなりしつこい売り子を「不要、不要」と言いながらスパルタンXのようになぎ倒してようやく襄陽服飾礼品市場に到着。入口のゲートをくぐると、いきなり目に飛び込んできたのはピーコ品の山!山!!山!!!というよりピーコ商品しかありません
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そんな店が延々と果てしなく眼前に広がります。南米まで冒険してエル・ド・ラドを発見したスペイン人の気分を味わいつつそこから先は買いまくり!但し最初に値段を聞くをだいたい何でも300元程度の値段を提示してきます。これでも日本のことを思えば充分安いんですが、ここは中国です。そんなに高いものを地元の人が買うはずがありません。高いだのまけろだのと押し問答をすると何でもだいたい55元~80元くらいになりました。NORTH FACEの馬鹿デカいスキーバッグはさすがに90元でしたが、RayBanのサングラス、PUMAの子供スニーカー、スターウォーズ・エピソード3のDVD(もうあるとは!)、ハードロックカフェ上海のTシャツ・・・これら全部55元になりました。なぜ55元かと言うと、何でもまず50元にしろと交渉をスタートして、最終的に5元だけ譲歩した結果です。55元は日本円でだいたい750円くらい。なかなかお値打ちです。
私のようにピーコ商品を愛する人には絶対おすすめのマストスポットです。上海を訪れる際には是非。淮海中路と陸西南路が交差するところのすぐ近くです。陸西南路には地下鉄1号線の駅もあり、交通便も抜群です♪
ちなみに、ここで購入したスターウォーズのDVD、まだ劇場公開中なのでおそらく映画館で盗み撮りしたものだろうとナメてましたが、超高画質で音響も5.1chでした。すげ~ 但し、日本語の字幕はあるのかとさんざん念を押しましたが字幕は北京語、広東語となぜかスペイン語とアフリカーンス語という聞いたこともない言語でした。再生した瞬間爆笑しました。サイコーです。

上海旅遊紀行#2 金茂大厦

私は高層ビルが好きです。大阪で言えば南港WTCや梅田スカイビル、そのほか色々ありますね。理由は長くなるので書きませんが、今回の上海行きでも高層ビルを見るのが一つの目的でした。世界の高層ビルランキングでは1位が台北の「台北101」、2位がクアラルンプールの「ペトロナスツインタワー」でここ上海には世界第3位の高層ビル「金茂大厦(ジンマオタワー)」があります。よく上海の写真で球体のようなものが特徴のテレビ塔が紹介されますが、その隣にある超高層ビルです。地上88階建てで下半分がオフィス、上半分はグランドハイアットのホテルになっています。最上階にはお約束の展望台があり、高層ビルマニアの私は迷わず上りました。入場料は50人民元。高いのか安いのかピンときません。
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展望台に上るエレベーターはこれまた外国の高層ビルらしくアホみたいに速いです。中国人はせっかちですから、国民性もあるのかも知れません。上海市内から浦東空港にはリニアモーターカーがありますが、これも市内から7分で着くそうです。大阪で言えば市内から関空まで7分、というイメージです。この速さはアホアホで最高です。
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展望台からの景色はもう最高でした。天気が良かったこともあって新たに開発されている浦東地区から上海の市街が一望でき、上海という街のとてつもないデカさを満喫できます。例のテレビ塔も隣にありますから真正面に見え、中国のイケイケぶりを象徴しています。この風景は上海で見た一番美しいものだったと言えるでしょう。
先ほど上半分はホテル、と書きました。何とこのホテルはフロントロビーから最上階の展望台までが吹き抜けになっており、展望台の内側からその吹き抜けを見下ろすことが出来ます。
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その光景たるやまさにスターウォーズ!ダースベーダーに放り投げられた皇帝がアアァァァァァァァと落ちて行きそうです。こんなアホみたいな吹き抜けも見たことがありませんでしたから、なかなか壮観でした。
展望台は上海人だけでなく、欧米人や中国全土からの観光客でごった返していました。なぜか日本人の姿は一人も見ることがありませんでした。日本人には不人気なんでしょうか。
ビルを出た後デジカメでビルの全景を撮影しようとしてみたところ、あまりにもビルの背が高すぎて1枚の写真におさまらなかったのが印象的でした。
なお、この金茂大厦の近くに今度は世界最高峰のビルが建つそうで、今工事中だそうです。ちなみにそのビルの施工主は日本の森ビル。そのビルが建ったら迷わずまた上ってみたいですね。
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